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kaleidoscopeⅠ dall'atelier del granito

灰は雪に

妊娠生活8ヶ月目になっても、早起きモードは変わらない。
昨日は朝起きて出勤前にシャワーを浴びていたら、
突然足先からじんましんが現れ、みるみる下肢に広がった。

ぽちぽちがぶつぶつに。
ぶつぶつがざらざらに。
ざらざらが大きな斑点に。
大きな斑点が花弁のような大きさに。
それらが互いにひっついて、両下肢はたちまち真っ赤に染まった。

昼間はその反応のせいか体中が熱っぽく、だるかった。
夕刻には少しずつ赤みに暗さが加わり、あっというまにじんましんは治まった。
この数週間というもの、私の身体は私自身が体験した幼い頃起った症状が
次から次へと現れているような、そんな気がしてならない。

あなたの幼い頃はこんな症状がでて、こういう対処をしていたでしょう?

母の言葉ではなく、私の内側から響いてくるメッセージのようでもある。
自己免疫力の低下(子供化)により、精神的な部分に改めて確認を入れられている、

・・・誰に?
・・・やはり自己免疫力に。

そんな気がしてならない。

人間は生きていると同時に生かされている。
そして脳や心で「生きる」感覚をもつと同時に、細胞(ミトコンドリアなど)によって「生かされ」、
生活環境の影響によって「生きていく」という意志をもつのかもしれないなぁ。

なんせ、今は『なぜヒトは生きるのか。なんのために生きるのか』
という思考は何の意味ももたないようなきがする。

「生きる」ために「命」を与えられたから、必死に生きる。
「生きたい」から生きる。
命と身体がある限り、それらに備わった力を存分に楽しんで、一生懸命生きる。





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灰は雪に_a0103858_5455944.jpg




先週NHKhi-vision放送でグレゴリー・コルベールの紹介番組があった。
無粋な番組進行役など一切なく、それはコルベールの志向と合致するもので、とても良かった。
彼のフィルム作品『ashes and snow』の映像の、おそらく一部分を繰り返したもの(私は実物を鑑賞していないので作品全体は解らない)に
コルベールの手紙とインタビューを合間に入れ、映像作品として再編集された感じだろう。

ノマディック美術館で開催されているshowに行きたいのだけど、この身体では無理かしら。
会場は建築家坂茂の作品。

クジラと踊るヒト。
象と眠る少女。
チーターと少年。
鷲と女性。
ミーアキャットと老人。
・・・

録画したこの番組を観ているとき、
特にクジラの姿が映し出されるとおなかの底から激しいknockが起きる。
このこも今は水生哺乳類なんだから、もしかしたらクジラの音波を受け取っているのかも?
などとよく解らないことを感じたり。
背景の音楽が、よい。


灰は雪に。

愛猫を火葬にしたら、眠る姿そのままの真っ白な骨となり、
彼は再び私の目の前に現れ、帰宅した。
これからはいつでも彼の骨と一緒に旅に出かけることができる。

彼の灰骨を土に還す。いつか雪となり、彼は空から舞い降りてくる。
Commented by y_and_r_d at 2007-05-25 19:28
こんばんわ。
グレゴリーコルベール見てきましたよ。
圧倒的な映像作品でした。
まだ自分の中で解釈しきれてないので
そのうちブログの方で話をしようかと思っています。
Commented by angela_angelo at 2007-05-25 23:06
**y_and_r_dさん

泳ぐ象とヒト、クジラとダンスするヒト、砂丘に佇むネコ科とヒト、
素敵な時間を過ごされたんですね。うらやましい!
あの映像を彼の巨大な写真群と共に鑑賞(観ていないのであくまで想像ですが)できたら、
一体ヒトはどんなインパクトを与えられてしまうのでしょう。
ブログでのエントリー、心からお待ちしています♪
Commented by tomoki_satoh at 2007-05-26 11:21
angela_angeloさん
早速訪れました。
また心地よい文章を味わえることができて大変嬉しいです。
もちろんなのですが、お子様のこと初めて知りました。
おめでとうございます!

グレゴリーコルベールの作品、見に行きたいと思っています。
会場が坂さんの作品でもあるので楽しみにしてます。
また見に行ったらエントリーしようと思っています。
Commented by angela_angelo at 2007-05-27 20:43
**tomoki_satohさん

ようこそお越しくださいました♪
相互リンクと妊娠お祝いのお言葉、有難うございます。
tonoki_satohさんのエントリー、いつも楽しみにしています。
これからもどうぞよろしくお願い申し上げます。

板さんの建築作品について無知な私ですが、
この度のグレゴリー・コルベール作品とどのような共鳴をしているのか、
とても興味があります。
tomoki_satohさんのエントリーされるのを楽しみにしております。
by angela_angelo | 2007-05-25 06:22 | Comments(4)

日々のメモです。旅日記はkaleidoscopeⅡ、過去ブログBedouin Cafeへはエキサイトブログリンク内からどうぞ。

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