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kaleidoscopeⅠ dall'atelier del granito

子育てと映画

子育てと映画_a0103858_952721.jpg息子を妊娠した2007年頃、10代のころから集めていた映画のパンフレット1000冊あまりを処分した。
それらの中には、今ではDVDでは観ることができない作品がとても多く、捨ててしまうのは惜しくて仕方がなかった。

しかし、約20年間の映画パンフレットの質の低下はあまりに激しく、500円出して買う価値を感じなくなっていたし、ダンボール二箱分にも及ぶ紙媒体たちに、現代のシンプルな生活に違和感を覚えていた。

質の悪い紙にセンスの悪い映画のシーンがちりばめられただけのパンフレットに、製作者の愛着や愛情を感じられずいた。それでも、たまにフランス映画を観たりすると、とてもセンスのよいレイアウトとともに作品や俳優たちの紹介がされていると、500円以上の価値を感じ、ポスターも一緒に買ってしまうこともぽつぽつとはあったけど、、それらの可能性も段ボール二箱とともにふっきった。

その代わり、映画のチラシはますます捨てられなくなった。
作品のテーマや内容、俳優の名まえと代表作品名、脚本、音楽、すべてが必要最低限の文字数であらわされ、とても解りやすいものが増えた。
背景のワンシーンなどはポスター級にいいグラフィカルなものが選ばれ、その作品すべてを語るといっても過言ではないものが選ばれている。

思えば、映画の宣伝などはこの映画チラシ一枚で十分なのではないかと思う。
テレビの情報番組もいいものもあるけど、有名なハリウッドスターを景気よくお笑い芸人の司会者がべらべらと説明するものは、それだけのものにしか映らず、わざわざ映画館に並んでみる気がしなくなったのは、私だけかしら。

京都では大好きな小さな映画館がいくつもあったけど、それらも軒並み閉館になった。
どんなにメジャーな映画でも、時期を変えて何度も観たいものもあるし、映画館という生活から切り離された閉鎖的な空間で、じっくりと目を凝らして停止できない時間の流れに集中する、、そんな時間が大好きで。

神戸に越してきてからは、船乗りの祖父や父の思いでの場所(新開地)あたりの古い映画館をめぐることにはまり。それらもどんどん閉館していったけど、このシネ・リーブル神戸神戸アートヴィレッジセンターはよく行く。そうそう、最近は元町映画館から目が離せない。
映画館もその営業形態自体が多様化し、ますますその作品セレクト力が重要になっていると思う。

昨日は夫と二人、映画を観に行った。映画館で観るのは、夫は実に5年ぶりかもと。夫ももちろん映画好きなのだが、子育て中は館まで足を運ぶのは無理だった。でもでも、もう5年も頑張ったんだし、ということで二人きりで息子を預けている3時間だけ作り、映画を観た。

ひさしぶりの映画は、、、とてもとてもいい作品だったけど、仕事疲れマックスの夫も育児疲れ&看病疲れマックスの私たちは、ときどき爆睡していた(笑)

映画館を出て、民間託児施設に預けていた息子を迎えにき、彼のぽちゃぽちゃのほっぺにキスをしたとき、

「これからも月1くらいで映画観にいこうね」

と夫と私。

これからもいい映画とたくさんの出会いを期待しています。
映画産業に携わる友人たちに、あらためてエールを送ります!
Commented by y_and_r_d at 2012-03-26 12:01
こんにちは。
映画のポスター、いいものが多いですね。
デザインという職業柄、ついつい集めてしまい結構たまってます。
ミニシアター系のデザインは特に好きですよ。
Commented by angela_angelo at 2012-03-26 13:45
**y_and_r_dさん こんにちは!コメント、ありがとうございます。
ミニシアター系映画のポスターやチラシは、目にすることが少ないせいか、どれもとても新鮮でユニークかつ面白いなーと、ついつい集まりがちです。ポスターやチラシの持つ力って大きいですね。
捨ててしまったパンフたち、画像で残しておけばよかったな。
by angela_angelo | 2012-03-26 09:52 | ワタシ | Trackback | Comments(2)

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